#08 日々是口実 「3歩、前を歩く」
年末年始、仕事の合間に色々と考える時間があった。
今年の抱負とか考える性格ではないのだが、なんとなく今年は考えたりもした。こういったものは隣り合わせに「三日坊主」という言葉がついてくる。三が日で忘れないよう、このように公開することで戒めにもなるだろう。
「負」を「抱」えると書いて「抱負」
今改めて見ると「抱負」という漢字は考え深い。「負」を「抱」えると書いて「抱負」。忘年会だので年を忘れて過ごしたと思ったら、大反省会のようなものである。昨年のうまくいかなかった・反省すべき「負」を今年こそはと見つめ直すのだ。
人は怠惰で怠け者な生き物だと私自身を見ても思うが、結構真面目なところもある。そんなことを思って昨年の反省だったりをチラチラ雪が降る夜に考えた。
与えられた機会だけで生きていた。
忙しいを理由に舞い込む機会だけで飯を食っていたように思う。
それだけであれほど忙しくさせていただいたのだ。感謝してもしきれない。
運も良かった。自分自身の成長に関係するプロジェクトへのお声がけも多く、水を得た魚の如く頭をぶん回した。
ふと、冷静に俯瞰してみるとずっと同じ場所にいて餌を待ってる小鳥のようだと思い恥ずかしい気持ちになった。1歩も前に進んでしない。人様から与えられたものだけで生きてきたのだ依存と何ら変わらない。
今日の1歩は大きな1歩。
わー恥ずかしい!と思いながら、何をどうすればこれが改善できるかと悩んだ。
小さいながら会社を経営している。自身の判断の弱さはチーム全体の空気にもなってしまう。結果、彼らの人生やキャリアで大きな機会損失を生んでしまうだろう。
どうせならうちにいることでお得に生きて欲しい。
日々、一歩前に進む。そんなことを思った。今日やることだけを必死にこなしてきたが、一歩だけ前に出る。それはつまり明日のことだったりを考えたり、意識して生きることだ。それだけでも大きな一歩だろう。
いやでもまてよ、この一歩の飛躍はとても意味があるんじゃないか。
だったら欲張った目標で3歩くらいいってしまおうか。
今日の1歩は明日のため。
今日の2歩は来週のため。
今日の3歩は来月のため。
たった一歩の積み重ねだが、日々これを意識して行動するだけでも全てに先回りし未来を作っていけるのではないか。たった3歩歩くだけなのに。
飼い主を散歩させる犬。一人走り出す子供。
なんとなく、そんな言葉と抱負をもって息抜きに鴨川を眺めていた。
無数の凧が空を舞い、子供たちが走り回り、犬たちがニコニコと歩いている。
子供が楽しくなり走り出す。親は心配しあんまり先に言っちゃダメだよと声を掛ける。犬がニコニコと飼い主を引っ張って河原を歩く。
犬も子供も全然先を歩いてるじゃないか。
じゃあ、私自身も人生の3歩先を歩いて行こう。
そんな確信を得た三ヶ日。停滞してたらケツを叩いてください。